DIYでの設置方法は?

浄水器をDIYで設置する事については、不慣れであるが故にご不安もあるかと存じますが、水道水の安全性に対する意識が高いアメリカでは、RO浄水器を自分で設置するのは誰でもやっているごく常識的な事です。

お届けする浄水器とはタイプの異なる浄水器ですが、設置方法についてのわかりやすい動画がありますので、こちらをご覧下さい。

DIYでの設置動画

 K-Waterでお届けするRO浄水器も、基本的な設置方法は同じです。設置に関する日本語マニュアルは、商品と一緒にお届けいたしますが、実際の作業工程を簡単にご紹介いたします。

@シンクへの穴開け

シンクに他の浄水器用の蛇口がなく、穴開け不要のハンディ型蛇口を利用しない場合の作業です。既に他の浄水器用の蛇口がある場合は、フィッティングを工夫すればその蛇口からRO浄水器からの純水が出るようにする事も出来ます。また、賃貸住宅にお住まいだったり、将来の売却を考えてシンクに穴を開けたくない場合は、ハンディ蛇口をご利用下さい。

シンクに穴を開けてRO浄水器用の蛇口を設置する場合は、ステンレス用のホールソーを用いてドリルで穴を開けます。

ホールソーは12mmのもので十分ですが、15mm程度のものまでは使用可能ですので、お近くのホームセンターなどでお買い求め下さい。

ホールソーを電動ドリルに装着して、蛇口を付けたい場所に穴を開けます。シンク下とのアクセスを考えて蛇口の設置場所をご判断下さい。

電動ドリル画像

A排水パイプへの穴開け

RO浄水器は、純水を作る時に不純物を含んだ水を排水する、いわゆる「捨て水」が発生します。この水を配水管に流す為に、排水パイプに8mm程度の穴を開けます。

排水パイプは多くが塩ビ製の安価なものですので、賃貸住宅の退出時や、分譲住宅の売却時には、その部分の排水パイプを交換してしまえば原状復帰が容易に出来ます。穴を開ける位置は低いほど望ましいですが、将来的なパイプ交換を考えている場合は、交換しやすい場所に穴を開けましょう。

画像のお宅では適当な場所に塩ビパイプがないため、蛇腹型のチューブに穴を開け、耐水パテで設置する方法を採りました。排水さえ流せればこのような工夫も可能です。

B上水管への分水栓の設置

まずは上水管の止水栓を締め、上水を止めます。

 

通常はマイナスドライバーで締めるだけですが、ご家庭によっては蛇口型の取手が付いているものもあります。

次に上水管のナットをウォーターポンププライヤーまたはモンキーレンチなどで緩め、上水管と給水パイプを外します。

外した場所に浄水器キットに含まれる分水栓を設置し、プライヤーやレンチで締めます。この分水栓と上水管や給水パイプ間はシールテープなどは用いずに直接締め込みます。

画像のお宅ではビルトイン浄水器用の上水管があり、今後はビルトイン浄水器は使用しないため、上を止水キャップで止めてあります。

次に浄水器からの赤いチューブを分水栓に繋ぎます。この時は接合部にシールテープを3周だけ巻いて下さい。これもレンチなどでしっかりと締めて下さい。

繋いだチューブにあるコックをチューブと直角に捻り、まだ浄水器側へ水が流れないようにしておきます(画像の青いコック)

上水管の止水栓を緩め、水漏れなどがないかをチェックします。

C排水チューブの接続

浄水器から排水を流す黒いチューブを、先ほど開けた配水管の穴に接続します。

パイプに穴を開けた場合は、キットに含まれる取付キットを利用します。

取付キットがうまく入らないサイズの排水パイプに穴を開けた場合や、蛇腹型のチューブ部に穴を開けた場合は、黒いチューブを差し込んだ上で耐水パテなどでシーリングしておきます。

D蛇口の取付

シンクに穴を開けた場合は、その穴に蛇口を取り付けます。説明書を見ながらナットを利用して締め込みます。しっかりと取り付けたら、蛇口の下部に青チューブを差し込み、これも付属のナットで締め付けます。

E浄水器・タンクの設置、チューブの接続

そろそろ作業の終盤です。浄水器のフィルターキットと、貯水タンクの設置場所を決めて設置します。タンクは横にして置いても構いませんので、設置スペースの形状に応じて工夫しましょう。

画像のお宅では、タンクを寝かせる事により、シンク下収納スペースのうち、上の引き出しは使える状態で残しました。

F各コックの開放

浄水器・タンクの設置が終了したら、@タンクのコック A分水栓のコック B浄水器用蛇口の3つを開放します。

上水管から水が流れ込む音がして、フィルターの透明ケース内にも水が入っていきます。蛇口も開放しておきますが、数十秒から数分は水が出てきません。(水圧が低すぎる場合はこのままでは水は出てきません)

蛇口から水がチロチロと出てくるか、数分待っても水が出てこない事を確認してから、加圧ポンプの電源をコンセントに接続します。ポンプが加圧を始め、浄水が始まります。

Gタンクのフラッシング

蛇口から水が出始めたら、蛇口を締め、タンクが満水になるまで2〜3時間程度待ちます。タンクが満水になると加圧ポンプが自動的に止まりますので、ポンプが止まっていれば貯水完了です。

タンクが満水になったら蛇口を全開にして、タンク内が空になるまで出し続けます。出始めの水は少し黒ずんでいますが、これは後処理用のカーボンフィルターから、製造時の微粒子が出るためで、フィルター交換時以外は出ないものですので、使用時には影響ありません。

タンクが空になり、蛇口からチロチロとしか水が出なくなったら、再び蛇口を締めてタンクが満水になるまで待ちます。

タンクが満水になったら、もう一度タンクが空になるまで蛇口を全開にします。

この作業を「フラッシング」を呼びますが、新品使用時には3回、フィルター交換時には1〜2回程度行う事が推奨されています。フラッシングが完了するまでは、蛇口からの水の水質も本来の性能には届きませんので、少しもったいなく感じるかもしれませんが、最低2回はフラッシングを行って下さい。

 

これで設置作業は完了です。これからは24時間いつでも綺麗な純水が利用できます。浄水器の純水製造能力は1日あたり250Lから350L程度ですが、実際には1回の炊事で12Lのタンクを空にする方が難しいくらいですので、ご家庭での使用量としては十分過ぎる能力があります。(お蕎麦屋さんなどがRO浄水器を設置する場合には、タンクを2〜3個設置して一回の給水量を増やすなどの工夫をされています)

あとは、1年毎のフィルター交換時に

@加圧ポンプのコンセントを抜く

A分水栓とタンクのコックを締める

Bフィルターレンチでフィルターを取り外し、中身を交換する(DIフィルターとポストカーボンフィルターはケースごと交換)

C分水栓とタンクのコックを開放する

D加圧ポンプのコンセントを繋ぐ

E1〜2回のフラッシング

を行うだけです。フィルターケース内には水が入っていますので、水が溢れる事を想定して作業して下さい。

5年毎のROメンブレンの交換時は、ケース内のメンブレンを交換する事になりますが、こちらもマニュアルに交換方法が記載されていますので、プライヤーさえ用意すれば誰でも簡単に交換出来ます。

設置作業は難しそうでしょうか?プロに頼む事も出来ますが、プロに頼むと25,000円から30,000円程度の工賃が掛かるのが普通です。その分を交換フィルター代に回せば3〜4年分になりますので、フィルター交換を自分でやる為にも、設置作業は出来るだけDIYでする事をお勧めいたします。

 

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