水道水は本当に安全でしょうか?

 

 

水道局の放射能検査では、軒並み「ND」(検出下限値以下)が続いていますが、今の水道水には本当に放射性物質が含まれていないのでしょうか?

東京電力は1000種類もの放射能核種が出たと発表しているのに、水道局で計測しているのはヨウ素とセシウムだけです。残りの核種については「測定すらしていない」のが現状なのです。

 
 
チェルノブイリ事故から35年以上経った今でも、イタリア産のジャムから基準値を超える放射性物質が出て輸入禁止措置が取られたりしています。一度環境に放出されてしまった放射性物質は、35年経っても消えてなくなったりはしないのです。放射性セシウム137の半減期が約30年間ですので、「30年間経ってやっと半分になるだけ」なのです。
 
水源地に降下した放射性物質が、数年で綺麗に洗い流される事などあり得ない事は、今の除染の難しさを見ても明らかでしょう。
 
そこにあるはずの放射性物質が「ND」と発表され、あたかも存在しないかのように発表されているのは何故なのでしょうか?

現在の検出限界値は35年前の7000倍!

 
以下はチェルノブイリ事故当時の東京での水道水の放射能検査結果の表です。

濃度単位はmBq/L=0.001Bq/L ストロンチウム90も測定しています。2.96mBq/Lのように小数点以下まで計測されているのですから、測定精度は少なくとも0.1mBq/Lのレベルです。これが35年前の測定精度です。
さて、原発事故が起きた翌月の2011年4月の水道局の測定結果はどうでしょうか?

 

ヨウ素とセシウムしか計測していないばかりか、検出限界値が最低でも7Bq/kg=7000mBq/Lになっています。

0.1mBq/Lの精度で計測できた1986年と比べて、検出精度が7万倍ほど落ちた事になります。本当に放射性物質は含まれていないのでしょうか?

不思議な事に、その後の水道局の検出限界値は徐々に精度が上がっていきます。一番最近の2013年10月の測定結果を見てみましょう。

検出限界値は平均で0.7Bq/kg=700mBq/Lとなっており、35年前の7000倍程度の精度低下になったようです。

35年前と言えば携帯電話など存在しない時代でしたが、これほど科学技術が進歩した世の中において、どうして検出限界値だけが不思議に高くなるのでしょうか?

セシウムよりも体内半減期が長く、骨に蓄積されて白血病などの原因になると言われているストロンチウム90の測定をどうしてやらないのでしょうか?

検出下限値を上下させれば、いつでもNDにする事が出来ますね。

 
最近でも葛飾区のRO浄水器の後処理用フィルターから13Bq/kgの放射性セシウムが検出されています。水道水は汚染されているのです。
 
 

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